こんにちは^^
撮影の際にご依頼者と話をしていると、「撮影をどこに(誰に)頼めばいいのかわからない」というお話をよく聞きます。
それならうちに^^ というのは置いといて、今日はすこしでも選択の参考になればと、大きく分けて個人で活動しているカメラマンと、(主に大手の)写真館などの会社員としてお給料をもらっているカメラマンが七五三などを撮影する際の違いについて、個人的に感じていることを書きます。
あらゆる種類のカメラマンや企業を調べて書いているわけではなく、自分の周りを見ていて感じたことなので、そのつもりで読んでくださいね^^;
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カメラマンとして仕事をしている人にはすごーくざっくり分けると、2つの働き方があります。
自分で会社を作ったり個人事業として活動している「フリーカメラマン」。
会社員として雇われて仕事をしている「会社員カメラマン」。
両者の違いの一つは報酬のもらい方にあります。
フリーカメラマンは、お客さんに喜んでもらって報酬をもらう。(経営者でもありますからね)
会社員カメラマンは、仕事として必要なカットを撮って報酬をもらう。
なんかフリーカメラマンの方がいいやん、みたいな書き方になってますが(笑)
もちろん会社としてはお客さんに喜んでもらえる仕事をしているから継続できるのであって、ここで書きたいのはカメラマン個人として見た場合の仕事への意識の違いです。
それからお客さんとしては両者をどう選んだらいいのかということです。
1つ以前見かけた例を挙げると、七五三の撮影に大阪の神社に行ったときのことです。
ある依頼者のご家族とスーツを着た女性カメラマン(会社員の方です)が女の子の七五三撮影をしながら一緒に歩いているのを見かけました。
カメラマンが先導しながら歩いていたのですが、歩き疲れたのか道の途中で女の子が泣きながら座り込んでしまいました。
お母さんはなんとか女の子に機嫌を直してもらおうと色々声をかけています。
一方カメラマンは少し先でその様子を眺めています。
おそらく、こういう泣き顔のオフショット(自然な様子)はその会社としては使わないから、とかそういった理由で撮らないのだとは思いますが、個人的にはこれもシャッターチャンスなのになぁと思ってしまいます。
うちにご依頼いただいた方で、お子様がぐずってしまうことはやはりよくあります。
でも、そんなときの泣き顔写真も必ず撮るようにしています。
それは、綺麗にまとまった笑顔の写真だけでなく、お参りの間の色んな表情の写真があった方がその時のことを思い出しやすいからです。
実際、「なんで泣き顔の写真なんて納品するのよ!」なんて言われたことはありません。
むしろカメラのモニタで見せたら、ふふっと笑いながら「その写真もくださいね」と言われる方がほとんどです。
フリーカメラマンは依頼者の「ありがとう」がそのまま報酬にもつながるので、こうすれば喜んでもらえるかな?と試してみることに貪欲な気がします。(お金のためってわけじゃないですし)
会社員の人は、やはり会社として納品するために必要なカットがあって、まずはそれを撮ることが第一です。
逆に会社として使わないカットは撮るなと言われることの方が多いんではないでしょうか。
これはだからどっちが優れているという話ではなくて、依頼者のニーズで使い分けるものだと思います。
フリーカメラマンは自分のやりたいようにやっている面があるので、その人の個性と依頼者のニーズがマッチすればいい結果になると思います。
会社にお願いすると、多くの場合マニュアルがあり、きちっと必要なカットを撮ってくれます。なので品質のばらつきが少ないです。
例えるなら牛丼を食べに、街の個人経営の店に行くのか、吉野家に行くのかの違いと言ってもいいかも知れません。
多くの人がチェーン店を利用するのは、感動的な味を求めてではなく、安定した品質を求めてです。
吉野家に行けばどこの店舗でも大体期待した商品を提供してくれるという安心感があります。
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ここ数年、自然な様子を撮った写真のニーズが高まってきて、出張撮影の依頼が増えてきています。
それに合わせて、フリーカメラマンと依頼者をつなぐマッチングサイトや、大手写真館の出張撮影サービスも登場しています。
依頼者としては選択肢が広がるのはいいことですが、反面どこに頼めばいいのかわからないという声もいただきます。
その判断の1つとして、依頼するカメラマンさんがどういう立場で仕事をしているのか考えてから依頼するのも一つの方法だと思います。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
∵‥∴‥∴ 写真は未来への贈り物 ∵‥∴‥∴
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