※アイキャッチはイメージです
以前、大阪堂島にあるANAクラウンホテルで結婚式を撮影させていただいたことがあります。
その時のスタッフが皆雰囲気がとても良くて、ちょっと感動したので書き留めておきます。
ホテルでの結婚式は有名ホテルも含め色々と撮らせていただいてますが、正直ホテルの式場スタッフに対しては個人的にはあまりいい印象を持っていませんでした。
なんていうか、カメラマンを見下した印象をよく受けるんですよね。
お客さんに対してとは180度変わって、急に横柄な口調になったりとか。
たとえその場限りだとしても一緒にその日の結婚式を盛り上げていくチームなのに・・・と思ってしまうわけですよ。
特に大手のホテルほどそういうところがあるなと思っていました。
そんな中、ある日初めてANAクラウンホテルでの撮影のためにホテルの式場へ行ったのですが、声をかけてくれるスタッフの対応がまるでゲストに対するもののようなんですよ。
「あれ?お客さんと間違えられてるのかな??」
と一瞬思いました。
でも、自分の見た目は色々と撮影機材を肩にかけて、どう見ても単なる参列者の装備ではありません。
しばらく、様子を伺っていると、なんというかスタッフ同士もすごーーく和やかにしているんですよ。
仲がいいというより、相手をちゃんと立てている感じです。
和やかな雰囲気の中で連携もしっかり取って、もしミスがあっても目くじらをたてるのではなく、どうフォローすればいいかをすぐにみんなで考える。
「むっちゃ働きやすい・・・」
そう感じました。
その日の新郎新婦は和装での婚礼だったのですが、キャプテンが事前に「この場所でこのタイミングで署名をしますので、ぜひお二人を撮ってあげてくださいね^^」
など、進行をにこやかに説明してくださったおかげで、撮影自体もとてもスムーズにいきました。
特に連携がない場合、必死に新郎新婦やスタッフの動きを追いかけていないと、フッとどこかへ行ったかと思ったら、廊下の隅で結婚証明書にサインをしているなんてことはよくあります。
新郎新婦のためにどうすればいいか?を考えてほんのちょっとの連携があるだけで、仕事のしやすさは全然違うものです。(他の仕事でもそうですよね)
ANAクラウンの雰囲気の良さは、これがここの社風なんだなと感じながら、気持ちよく一日撮影をして帰ることができました。
うちに帰ってから妻にそのことを話すと、
「ANAはお客様を大切にするには、まず自社の社員を大切にすること。
自社の社員を大切にできない者に、最高のサービスを提供することはできない」
というような会社としての教えがあるらしいと教えてくれました。
そういうことかぁ。
と自分の中で、その日のスタッフの対応がすごく腑に落ちました。
そして、これだけの大企業なのにそういう教えがきちんと守られていることに感銘を受けました。
「お客様を大切にするには、まず自社の社員を大切にすること」
僕はフリーランスなので、特定のスタッフと常に行動するわけではありませんが、
婚礼にせよ企業の撮影にせよ、毎回の仕事で関わる人とこの気持ちを持って働いていきたいなと思いました。
おしまい
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