京都でのロケーション撮影が当店への依頼で一番多く、その半数以上が県外からのお客様です。
また、婚前旅行も兼ねてという方がほとんどなので、結婚式でも使える写真をというご依頼が多く、こちらもいつも気合が入ります^^

そんな中、今回はスペイン人のご主人と日本人の奥様という国際結婚のお二人のウェディングフォトをご紹介します。（2018年1月の撮影です）

この日はまだ正月休みの方も大勢いて、祇園界隈はすごい賑わいでした。
お天気は曇り時々雨の予報で、午前中は時折日差しが差すこともあり、「これは天気もつかも！」と思っていたのですが・・・・

お二人とはインスタが流行りだして以来の定番スポット、八坂庚申堂にて待合わせました。

軽く自己紹介をして、庚申堂で何枚か撮ったあと、あまりの人の多さに、サッと次の場所に移動しようとしたとき、なんと結構本降りの雨が降り出しました（涙）

機材は防水のものを使用しているので、多少の雨は問題ないのですが（一応雨対策はしますけどね）、せっかく衣装とヘアセットをしてこられた二人を序盤から濡らしてしまうわけにはいかない(。-`ω-)ｷﾘｯ
とはいえ1月は日が短く、しかも雲が多い日なので16時頃にはかなり暗くなってしまいます。
この時まだ13時過ぎだったのですが、このあと祇園白川と南禅寺方面への移動があることを考えると、それほど雨宿りしている時間もない^^;

そこで、お二人とも相談しながら屋根のある場所を少しずつ移動して、撮影していくことにしました。
この日の予報は基本的には曇りだったので、この雨は長くは続かないだろうという考えもありました。

京都に来たら1枚は撮っておきたい八坂の塔を入れた写真を撮ってから、祇園白川へ移動します。

途中花見小路の裏に入ったところで、休憩も兼ねて雨宿りしました。

ここに来るまでに着物は多少濡れてしまっていますが、それが逆にこの画に合う気がします。
奥様が照れてしまうほど、こういうポーズをサッとやってくれるご主人。
とても物腰やわらかく優しい方で、終始奥様への愛情が溢れていました。

祇園白川では他にも多くのカメラマンが、カップルや成人式の撮影をしていました。
撮影によく使われる通りが２つあるので、その時々の混み具合で撮影内容と場所を判断しながら撮っていきます。

ここから南禅寺方面へはタクシーで移動しました。
タクシーを南禅寺のすぐ近くにある無鄰菴（むりあん）の前で降り、中で少しお茶をいただきながらその様子なども撮影しました。
庭園はとてもキレイに手入れされており、また個人的に来たくなる落ち着いた場所でした。

このころには予想通り少し日が差してきたので、庭園内を歩きながら何枚か撮影しました。
やはり海外の方はキスシーンも慣れたものですね。
日本人のカップルだとおでこをつけるだけでもかなり顔を真っ赤にされる方が多いですが、こういうカットもサッと撮らせてくれます。

この頃には日がかなり傾いてきていました。
少し早足で移動しながら、同じく南禅寺の近くにある蹴上インクラインという廃線後で数カットだけ撮影しました。
ここは桜や新緑の季節には非常に多くの人が撮影に訪れます。
この日は真冬ということとお天気が悪かったせいか、それほど人は多くありませんでした。

そして、この日の最終目的地南禅寺へ。
ここは水路閣が有名ですね。
ご主人のスペインの実家の方にも同じような水路があるらしいのですが、趣というか風格がこちらの方が格段に素晴らしいと絶賛されていました。

ここの水路閣は行ったことがある方はご存知だと思いますが、日中はとても人が多く、向こうまで背景に人がいない瞬間を狙って撮るのは至難の技です^^;
でも、この日は雨空。
しかももう日が沈みかけてかなり薄暗い。
不幸中の幸いか、人が少なかったため、少し待つと背景に人が写らない瞬間が訪れました。

それでも何度もあるチャンスではないので、少し感度を上げてブレないように息を止めてシャッターを切りました。
ポーズについては左右の壁にもたれてください、としか言わなかったのですが、お二人のこのポージング、流石です。

一日の締めくくりに水路閣の上にある神社にお参りをしていくことにしました。
その際に、最後だから着物がぐちゃぐちゃになってもいいから撮りたいと要望のあった抱きあげのカット。
足元のひし形の模様が気に入ったそうです^^

撮影前にはロケハンで必ずその日行くポイントをすべて自分の足で回るようにしているので、その時に見つけたこのポイントを気に入ってもらえて、個人的には内心ニヤリでした(￣ー￣)

最後は夫婦タヌキの石像の前で記念撮影☆

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雨の中遅くまで撮影させていただきありがとうございました。
このお写真が、お二人の素敵な想い出になりますように。

∵‥∴‥∴ 写真は未来への贈り物 ∵‥∴‥∴

後日、奥様から「とても素敵な仕上がりで、主人とうちの両親も喜んでいます」とご連絡をいただきました。
そう言っていただけて何よりです。
写真を撮ることで人に喜んでもらえることが、この仕事をしていて一番嬉しいですね。