前作の「君の名は」が大ヒットしたので、今作は立ち位置的にかなり難しい映画だったけど、その中で期待を裏切らない、いやいい意味で裏切った素晴らしい作品になったなと思う。
監督が朝のニュースで 、「若い子が思っているけどあえて言わないことを言いたかった」と語っていたので、そのことが頭に引っかかっていて、どういうことなんだろうという思いで見に行った。
始まったばかりの映画なので多くは書かないけど、「どんどん歪み壊れていく世の中で、僕たちは贅沢がしたいわけじゃない、ただ今の平穏な生活が続いてほしいだけなのに、どうしてそれを大人は邪魔しようとするんだ」という子供たちの声が聞こえてくる気がした。
と、同時にこんな世界でも前向きに生きていこうとする意志も。
監督は、同じ番組で「前作の批判を受けてどうしようかと思ったんですが、どうせならもっと批判されるようなものを作ろうと思いました」と語っていた。
確かにその通りの仕上がりになっていて、だからこそ尖った多くの人の心に刺さる作品になっていると思う。
イオンシネマだと月曜日が安いので(1100円)、お休みとれる人はぜひ。
アイキャッチの写真は若草山山頂から見た奈良の街